八県百感 20051015

 


八県百感――九州沖縄かけある記――

田村貴昭 2005年10月15日記



■力をつけて次は必ず■

○小倉駅で再挑戦への決意を述べる。八記博春県議、原博道市議、大石正信市議とともに。

 不思議なものである。声をからし、連日分刻みで訴えていた自分が嘘のように思える。選挙が終わって、あの時の調子がなかなか戻ってこない。自らを奮い立たせ、聴衆にあつい思いを伝えた、数々の言葉が出てこないのだ。

 「九州沖縄からなんとしても2議席を」の期待に候補者としてこたえられなかった無念。そして、選挙区、比例ブロックともに乗り越えなければならない「峰」は予想以上に厚かったことに、「9・11」は、ブロックの党と自分自身の活動に照らせて、相当考えさせられる結果となった。激戦の福岡10区での比例票が、ブロック内の38選挙区で一番の投票増であったことが、せめてもの救いであった。

 今後活動はどうあればいいのか。回答の1つは中央委員会の総括にあった。@日本にもとめられているほんとうの改革とは何なのか、日本共産党はどういう日本をめざしているのか、日本共産党とはどういう党なのか――このことを広く国民に伝えること、A国民と結びついた強く大きな党をつくること。これを基本に、自らの活動を改善、パワーアップしていくことが求められる。

 今回の選挙までの候補者活動は、北九州市議を終えて実質半年間、小選挙区は1ヶ月足らず。それでも私自身は大いに鍛えられた。党中央から選挙後早々に「衆院候補として引き続き活動してください」との「辞令」が下る。圧倒的多数を得た自民党はなかなか解散しないだろう。しかし、増税・改憲隠し、ウソとごまかしの手法に、「わが世の春は」短いに決まっている。自民の土俵に乗って混迷の一途にある民主。展望を切り開く上で、十分な活動の時間をもらった。さあ、またやるぞ。

 飽和状態にあった緊張感をまた高めていくには、役者が舞台に立つ時のように、ボクサーがリングにあがるように、少々時間と工夫を要するだろうか。酷暑の中、ご奮闘、ご支援いただいた方に心からのお礼と決意を申し上げたい。ありがとうございました。次回は必ず国会に行きます。

■日常生活に溶けこむ戦争準備■

○旗が立っているところが、ヘリが事故を起こした地点。

 10月3日、仁比聡平参院議員、山下千秋佐世保市議らと陸上自衛隊相浦駐屯地の調査にはいる。9月18日、相浦駐屯地五十周年記念イベントで、観客約2千人の目前、観客席から約百bの地点で対戦車ヘリAH−1Sが墜落、あわや大惨事となる事件が起こった。操縦マニュアルに基づかない低空飛行の疑いを追及していく必要がある。

 航空ショーではなく、公開訓練(模擬戦)だったいうから驚かされる。「ヘリが敵地を偵察、レンジャー部隊が空路潜入したところ、戦闘に進展し、小銃小隊、戦車、迫撃砲、りゅう弾砲、オートバイを繰り出し敵を殲滅する」という設定。実戦を想定した同様の訓練が佐世保では、日常の市民生活の中で当たり前のこととなっている。同基地の司令らは、事故のあった訓練について、「超低空訓練は、脊振(福岡・佐賀両県境)など演習場外でも国土交通省の許可を得て行っている」と述べた。

 事故現場の調査や駐屯地内のレンジャー訓練塔、水路潜入訓練場を視察後、市内の市民団体の人たちと懇談。「米軍基地への市民の思いは」と聞くと、「自衛隊同様、昔からあるのが当たり前」とのこと。沖縄と違って目の前での事件、事故が無く、基地の怒りが政治革新の原動力と容易にならないところに佐世保のたたかいの難しさがある。今回の事件を機に、戦争準備を公然とすすめる米軍・自衛隊のまち佐世保に、平和を問う一石を投じたい。

■台風■

○寸断された五木村の国道445号線。昨年の台風16号でも被害にあい、補修工事の最中だった。
○党福岡市議団の市政懇談会であいさつ(10月4日)

 10月5日熊本入り。9月に全国を襲った台風14号は、平家落人の地として知られる五家荘地域にも大きな影響をもたらした。八代市泉町(旧泉村)では、道路寸断によって樅木(もみぎ)地区の栗野で7世帯20人が、ニガコベでは2世帯12名が孤立状態にある。栗野は11月中旬復旧、ニガコベは近日復旧の見通しだが、本格的復旧には相当時間がかかると思われる。

 県八代振興局、同人吉振興局と八代市泉支所の案内によって、旧泉村、五木村の道路寸断・斜面崩落4箇所を一日かけて見て回った。案内者なしには視察できない辺境地(携帯電話も通じない)で、行政トップや県議会委員会もようやく視察に入ったところだ。

 五木村・築切(ちっきり)にある国道445号は、川部川の大水が河川岸をえぐり、道路が崩壊・寸断。チッソが売電用に建設した取水堰が壊滅的損害を受けた。この地点の国道は昨年の台風16号によって被害を受け、補修工事が行われていた最中であった。「予算がなくてどこから手をつけていいのか」「いまは要望をあげてきた住民にすみませんと謝る日々だ」とつぶやく役所の職員。防災対策、復旧の充実を政府に求めていかねばならない。

 台風や大雨の被害は、年々規模を大きくしているように思う。地球温暖化の影響があるのかもしれない。

選挙の応援(9月15日―10月14日)
佐賀・佐賀市 山下明子
中山重俊
しきたみつえ(写真)