八県百感――九州沖縄かけある記――
田村貴昭 2005年3月12日記
■フリーター漂流■
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| NHKスペシャル「フリーター漂流 モノ作りの現場で」より |
「生きることとは」と問えば「働くこと」、「仕事は」と聞いて「生き甲斐」と答える人は多い。いや、多かったという方が正解かもしれない。リストラ「合理化」の嵐の中で、人生設計もプライドもボロボロにされる日本社会。不安定雇用が激増し、定職が決まらない若者・・・いずれも財界・大企業に手厚い政治の産物であり、アウトソーシングの企業CMのイメージとは全く逆の夢も希望もない現実が、構造不況の象徴となっているのだ。
NHKスペシャル「フリーター漂流 モノ作りの現場で」(2月8日放映)を見る。ものづくりの現場では長年、人材派遣は禁止されてきたが、昨年3月に解禁。全国1万社あるといわれる請負会社が若者100万人を集めて、メーカーへ送り出している。賃金は正社員の半分、突然命じられる配置転換、生産変動のために仕事場が次々と変わり、将来につながる技術も身につくはずもない――淡々としたルポ。田中邦衛のナレーションがなんとも物悲しい。
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| 安川電機パート裁判の原告、甲斐敏子さん(左)、林緑さん(右) |
偶然にも、2月24日、福岡県宮田町のトヨタ九州へ現地調査の機会を得る。生産ラインには、テレビでみた光景があった。安川電機出身の八記博春県議が、正社員と請負社員の違いを解説。Nスペでは、メーカーも請負会社の人も、雇われるフリーターも誰も笑顔がなかった。本来、ものづくりは喜びのはずなのに。
2月10日、安川パート裁判報告集会に参加。不当解雇とたたかい、歴史的勝利和解をかちとった甲斐さん、林さんの笑顔が素敵だ。数多くの労働争議に連帯してがんばる北九州争議団が実に頼もしい。たたかってこそ人間、たたかわずして権利は得られない――しかし、たたかうことを知りうる環境にどれだけの労働者がいるだろうか。
■国会に行くぞ■
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| 鹿島市助役から、長崎新幹線の問題点を聞く |
2月28日、仁比参議院議員、佐賀地方議員のみなさんと一緒に鹿島市助役と懇談。長崎新幹線建設に対して同市と周辺4町が住民上げて、反対の態度をとっているためだ。鹿島市などの言い分はきわめて明瞭である。「在来線が縮小されて住民の足がなくなり、地域が衰退する上に、その路線経営の一部を自治体に押しつけられる」「新幹線の採算性も、地元負担もはっきりしない」。徹底した住民側にたつ市幹部の姿勢に感心する。
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| 「選挙がんばるぞ」国会で赤嶺政賢議員と |
3月10日仁比議員が、国土交通大臣から「1つでも自治体が反対すれば着工はない」との答弁を引き出す。国と県を相手にした、小さな自治体の大義――私も支援の活動に入りたい。
永田町の議員会館には何度も行ったものの、国会そのものに足を踏み入れたことがないため、3月4日傍聴と見学へ。参議院予算委員会で小池晃議員が「大増税、負担増路線」について質問にたち、「大金持ちに減税ドッサリ、庶民には増税ドッカン。こんなやり方納得できますか」と迫力ある追及。
小泉首相のはぐらかし答弁は慣れっこになったが、一番残念なのは質問時間が少なすぎること。片道14分、W数こそ力Wの国会をまざまざ見せつけられ、とにもかくにも共産党議員団を大きくせねばとの思いを強くする。
■沖縄・離島へ飛ぶ■
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| 石垣市の大濱長照市長と面談 |
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| 伊良部島の下地島飛行場。民間航空のパイロット訓練飛行場なのに、軍事利用の動きが |
九州・沖縄の北端は対馬、南西端は八重山群島。離島での住民の生活や、島が抱える要求は、党活動上の困難はいかに――この目で確かめに、まずは沖縄へ飛ぶ。
途中インターネットにて、宮崎・都城市議選3名全員の当選を知る。保守二大政党づくりのなかで、日本共産党への国民の期待は少しずつ高まり「潮目がかわりつつある」情勢を感じる。
3月8日、石垣市の大濱長照市長を訪ね面談。サンゴなどの自然を守り、観光・農水産業など産業発展のためにも、海に面した現空港の延長では対応できず、新石垣空港の早期建設の意義を伺う。長年にわたる議論と調査で、島内に候補地がしぼられた。「戦争の放棄」憲法9条の条文が市長室にも市民公園にも掲げられていることに意を強くする。
10日、米軍基地「再編問題」で米軍や自衛隊の使用が取りざたされているパイロット訓練飛行場の下地島飛行場を視察。その後、平良市の伊志嶺亮市長と面談。「下地島飛行場の軍事利用について、宮古の全自治体が参加し、軍事利用反対の郡民大会を開いた」との報告を聞き、平和を希求する長の志はあきらかに本土のそれとは違うことを痛感する。
党宮古郡委員長は平良市議の上里樹さん。党八重山郡委員長は石垣市議の石垣三雄さん。機関会議にも参加させていただき歓迎を受ける。郡委員会のみなさん、古堅茂治(党衆議院九州沖縄ブロック事務所沖縄分室)さん、お世話になりました。
4日間で先島諸島の6島を訪ねた。美ら島(ちゅらしま)の海の色に魅せられ、移住、定住者が増えている。ここでの見聞をもとに、さらに勉強して離島の平和で豊かな発展のために力を尽くしたい――本格的な候補者活動の出発点としての決意となった。
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