2008年5月14日(水)しんぶん赤旗九州・沖縄面

水曜随想

街角でも憲法に関心

田村貴昭


 
 
 「お客様、胸元の『9』はどういう意味ですか?」。飛行機の中で客室乗務員からたずねられた。上着に付けていたのは、宮崎の女性後援会が作成した9条グッズ・ビーズブローチだ。

 「憲法ですよ」。「ああ、9条を順守しようということですね」。彼女から9条順守の言葉がすぐに返ってきて、うれしくなった。

 自ら改憲案を作り、改憲世論をリードしてきた読売新聞社の世論調査で、今年はじめて改憲反対が改憲賛成を上回った。9条の会が果たした役割は大きい。

 福岡県田川市で街頭宣伝していると、中年の女性が家から出てこられた。後期高齢者医療に関心がおありか? 「いえ、憲法のことを演説していたから。変えないでほしいと思って」。世論調査の結果を肌身で感じる。

 5月3日、劇団ひまわり一座の憲法劇を観賞。派遣労働と基本的人権、権力と国民主権、自衛隊派兵と武力行使の問題が、一つのストーリーにちりばめられて、感動の力作だった。100人いれば、100通りの「憲法守ろう」の表現ができる。

 ワーキングプアの拡大、痛みと増税・・・ひどい政治がつづく。しかし、「それでいいのか」「声をあげてただそう」の運動と世論が、新緑広げる木々に負けずと広がっている。

 “戦後レジームからの脱却”と叫ばれていたのはわずか1年前のこと。この国の民主主義は健全だ。激動の時代だからこそ、足下をしっかり見つめなければ。

 日本国憲法に立ち返れば、どんな苦難も解決できる。いまこの声を大きくしたい。