2008年3月12日(水)しんぶん赤旗九州・沖縄面

水曜随想

ちりとてちん、と・・・

田村貴昭


 
 
 NHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」が好評だ。私も録画して欠かさず見ている。ヒロインが落語を通じて成長する話なのだが、人情の機微が上手に描かれている。

 落語は、一人で演じ、語るだけの真剣勝負。聴衆を笑わせ、ほろっとさせる。想像力をふくらまし感動を誘う。それは演説にも似ていないか。一人で大勢の聴衆を前に、政治社会のことを人の喜怒哀楽を交えて語る。口上での「つかみ」、「間」の取り方等、落語は私たちの語る活動で大いに参考になる。

 各県での演説会がとりくまれ、九州沖縄8県を一巡して訴えた。会場出口での参加者の感想をもとに自己採点。

 うまくしゃべったつもりでも気迫が伝わらないと、「いつもの元気なかったな」。うーん、反省の50点。「田村さんがんばって・・・じゃないわね。『私もがんばる』だよね」とくれば及第点。「聴衆を感銘させ、変革する演説を」――かつて上田耕一郎氏が力説していた。「あのくだりがよかったよ」「私も広げます」など、具体的に演説の中身を評してもらえれば70点。

 志位委員長、市田書記局長をはじめ、党幹部の演説を間近で聞けるのは、比例候補の役得。いいところはしっかり盗む。しかしそのコピーであってはつまらない。ここが知恵の絞りどころ。「あんた、自分の言葉に置き換えて、うまく訴えたなぁ」と言われるとうれしい。80点。

 落語も演説もたいへん広くて奥深い。さて、今日もしんぶん「赤旗」と「ちりとてちん」を参考に「稽古」とまいりましょう。

 そうそう。落語と演説、似て非なるものもあります。それは、落ち(おち)で笑うのが落語、落ちて泣くのが選挙。お後がよろしいようで。