2007年12月12日(水)しんぶん赤旗九州・沖縄面

水曜随想

油から日本の政治の異常が見える

田村貴昭


 
 
久しぶりの訪沖で、米軍嘉手納基地を見に行く。ひっきりなしに戦闘機が離発着しているが、F15の燃費はリッター数十bと言うではないか。限りある資源の浪費が戦争目的で進められていることに、二重の怒りがわく。

暖かい沖縄から福岡に戻ると寒さを余計に感じる。高騰で二の足を踏んでいたが、とうとう灯油を買った。一缶1700円。昨年の倍だ。年金は目減り、所得は上がらず、負担増大の庶民生活を直撃する。

ガソリンは、私の居住地で1リットル158円の表示。長崎県対馬では180円を超え、商工業者らがガソリン税の減免求めて署名を始めたと聞く。離島をはじめ日本全国で経済活動に重大な影響が出ている。これに対して政府の対応は無策に等しいどころか、暫定税率をさらに延長すると言う。また、石油の大手元売り6社は3年半で2.6兆円もの利益を上げている。

一方、自衛隊がインド洋でこれまで米艦船に貢いでいた油は220億円、48万キロリットルに及ぶ。18g缶で約2700万個に相当。油の違いはあれども、いったいこの国の政府は、どこを向いて政治をしているのか。

お年寄りの家を訪問したら、「ストーブは使いません。たくさん着こんでじっとしています」。「はねあがった油代に加えて、消費税の納税で頭が痛い」とハウス農家の苦渋の声も聞いた。

油から日本の政治の異常が見える。

“九沖(きゅうおき)”豆知識21
意外!?九州でスキーができるところは?

 
答え→宮崎、大分、佐賀、福岡。詳しくは私のブログをご覧ください。 ブログをご覧ください。